Q:金物工法って何ですか?
A:日本の木造住宅の多くは、柱や梁、桁といった木材を組み合わせて支える構造になっています(木造軸組構法)。 材木同士を結合するとき、伝統的な方法では両方の接合部に凹凸状の加工を施し、互いに組み合わせます。 この結合部に耐震性などの機能を持った金物を使うのが 金物工法です。
Q:どのような機能の金物がありますか?
A:
・筋交いプレート
筋交い(すじかい)は、柱と柱の間に斜めに取り付けることで耐久性を高める部材です。
柱とこれらの部材を専用の金物で固定することで更に強度を高めるのが筋交いプレートです。
・柱の接合金物
柱と土台、柱と梁を接合し、柱を補強する金物です。 大きな地震の際の倒壊を防ぎます。
・後付ホールダウン金物
柱と基礎を接合し、柱を補強する金物です。 リフォームでの施工が可能で、古い家屋を倒壊から守ることが出来ます。
Q:耐震リフォームが必要かどうかわからない・・・
A:
建物の現状によって異なりますので、専門家に耐震診断を依頼することを検討下さい。
過去の大規模地震により、旧基準で建てられた住宅(昭和56年5月末日までに着工)については、地震による建物の倒壊など甚大な被害を受けている建物が多く、耐震性が不十分であることが心配されます。
このような住宅については、多くの地方公共団体が耐震診断・工事の助成を行っています。
東京都中央区を例に取ると、簡易耐震診断は無料、耐震補強工事は費用の約2分の1の補助金を受けることができます。
耐震診断の通常の予算は、図面や目視で調査する範囲のものであれば 概ね10万円から20万円程度(図面ありの場合)と言われています。また、耐震診断の結果で補強が必要と判った場合、補強工事を行うための補強設計を依頼することになり、別途費用がかかります。
(参考リンク先)
http://www.city.chuo.lg.jp/kurasi/sumai/taisintaisaku.html
http://www.taishin.metro.tokyo.jp/faq/